読みやすい文章を書くには?
「文章を書こう」と意識をすると、つい文字数を稼ごうとしたり、回りくどい言い方をしてしまい、何が言いたいのかわかりにくくなりがちです。
どうしたら、スッキリとした読みやすい文章が書けるようになるのでしょうか。
今回は、その方法について説明します。
重ね言葉はNG
同じ意味の語句を並べることを「重ね言葉」と言います。
「未だ未完成」「お体ご自愛ください」という言い方をしている人も多いのではないでしょうか。
これ、実は「重ね言葉」なのです。
「未だ」は漢字を見ればわかるように、「未」という字が「終わらない」「まだその時がこない」を表しています。
これに「未完成」を合わせてしまうと「完成していない」という意味が重複してしまうので、間違いです。
また、「自愛」には「自身を大切にする」「自分の健康状態に気をつける」の意味があり、「自分の体」が重なっています。
この2つの例、私も目上のかたへのメールでよく使用してしまい、指摘を受けました。
上記のように、「重ね言葉」を使うことで自分の知識不足が明らかになってしまうため、要注意です。
それぞれの言葉の正しい意味を知る必要がありますね。
重複表現を避ける
先ほどの「重ね言葉」と類似していますが、似たような表現を繰り返すことも文章を読みにくくさせる原因です。
「レポートは簡潔でシンプルに書きましょう」「手をきれいに清潔に洗いましょう」
この例文の「簡潔」と「シンプル」、「きれいに」と「清潔に」は同じ意味です。
強調したい事項(思い)があると、つい似たような表現を使いたくなる傾向があるので気をつけましょう。
共通の動詞はまとめてスッキリさせる
共通の動詞を繰り返すと、回りくどく、長い文章になるので、なるべくまとめるようにしましょう。
例えば、「彼はジャズも踊るし、ブレイクダンスも踊るし、ロックダンスも踊る」
これは「踊る」という共通の動詞がすべてに使われいるため、とてもくどい文章になっています。
そのため、「彼はジャズも、ブレイクダンスも、ロックダンスも踊る」と、一つの動詞で書くとスッキリします。
以上の3点を気をつけることで文章がスッキリし、読み手にも伝わりやすくなるでしょう。
まだ私も勉強中なのですが、文章を書けば書くほど、日本語は難しいなと痛感しています。
意識して気をつけることでだんだんと正しい言葉遣い、わかりやすい文章が書けるようになっていくと思うので、がんばります。
みなさんもぜひ、参考にしてみてください。