読み手に伝わる文章とは
文章を書く上で、大切なことは何でしょうか。
それは、きちんと読み手に伝わることです。
難しい言葉ばかり使っていても内容を理解できませんし、かといって話し言葉ばかりでも幼稚な印象を与え、信ぴょう性にかけてしまいます。
自分の伝えたいことをいかに読み手にとってわかりやすい文章で書くか、が重要になってくるのです。
そのために気をつける点を、今日は書いていきます。
文を飾りすぎない
文章をあれこれ飾って格好つけても、読み手は混乱してしまいます。
表現力のある文章は魅力的ですが、むやみに使うことが正しい訳ではありません。
例文をあげてみます。
「満を持してオープンしたそのパン屋は、かっこよく洗練されたデザインのお店。変わり種のパンは”遊び心”もいっぱい。そんなこだわりのパンがおしゃれな店内にぎゅうぎゅうに並んでいる」
素敵なお店なのでぜひ紹介したい、という熱意は伝わってきますが、「満を持して」「かっこよく洗練された」「遊び心」「ぎゅうぎゅう」という表現は不適切になってきます。
もう少し言いたいことをまとめ、シンプルにしたほうがいいでしょう。
余分な表現を取り除き、構造を変えてみた例文がこちらです。
「本日オープンしたパン屋は、店主のこだわりがたくさん詰まったお店である。おいしいだけでなく、見た目も美しいパンがおしゃれな店内にあふれている」
少しの変化で、頭に入ってきやすい文章になります。
無駄な文を削る
無駄な文を削ることで、スッキリとした文章になります。
初心者が文章を書くと、1文1文が長くなりがちです。
丁寧さを意識しすぎて説明がくどくなり、同じような言葉を繰り返してしまうからでしょう。
思い切って不要な文を削り、伝えたいことを明確にすると読みやすくなります。
しかし、その取捨選択が難しいですよね。
そこで、無駄な文を削るための4つのポイントを以下にまとめたので、参考にしてみてください。
①言葉・表現・内容の重複に気をつける→1つにまとめる
②回りくどい表現をやめる→短い表現に書きかえる
③誘導の疑問文、断り文などで話を展開しない→核心にせまる
④書きたいことがたくさんある→優先順位をつけ、下位のものから削除する
また、400文字以内におさめる、と字数を決めて文章を書く練習を繰り返すこともいいかもしれません。
いかがでしたか。
自分の中で書きたいことを明確にすると、過度に文章を飾る必要もなくなりますし、無駄を無くした適切な表現がわかるようになります。
それが、「読み手に伝わる文章」に繋がっていきます。
わたしもまだまだ未熟ですが、この記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。
敬語・謙譲語を使いこなそう
敬語と謙譲語、正しく使えていますか?
最近の若い人は敬語を使えない、という意見をよく聞きます。
しかし若い人だけではなく、大人でもきちんと理解して使っている人は少ないのではないでしょうか。
私も、相手に失礼のないようにと意識はしていますが、自分の使っている敬語には自信がありません。
そこで今回は敬語と謙譲語について書いていきます。
敬語とは
敬語は、「話し相手に対して敬意を表す言語表現」です。
敬意を向ける対象は、以下の3つになります。
①対象の人、目上の人・・・「〇〇様」
②話題対象の人に属すること、もの・・・〇〇様の「ご令嬢」「ご衣装」など
③話題対象の人の行為・状態・・・〇〇様が「いらっしゃる」「ご挨拶なさる」など
これらを合わせた例文は「〇〇様のご令息はお忙しいようですね」となり、一般名詞・形容詞・形容動詞には「ご」「お」をつけることで敬意を表せます。
二重敬語に注意!
1つの語について、敬語を二重に使ったものを二重敬語といいます。
よく間違えてしまうのが、「〇〇部長様」です。
「部長」は役職名でその名称だけで敬意を表しているため、「様」をつける必要はありません。
この場合は、「部長の〇〇様」と表記すれば良いのです。
私の以前の上司は、よくこの間違いをしていました。
おそらく昔からのくせや思い込みのせいでしょう。
ずっと気になっていたのですが、上司に指摘はしにくく、言えずじまいでした。。。
このように、社会に出ている大人でも間違えて覚えていることもあるのです。
謙譲語とは
謙譲語は、「敬語の一種で相手に対して自分の立場を下げて話す語法」のことです。
「お客様がいらっしゃったので、私たちも参りましょうか」を例にします。
お客様=相手 → 「行く」の敬語にあたる「いらっしゃる」
私たち=自分 → 「行く」の謙譲語にあたる「参る」
同じ「行く」という動詞ですが、上記のような使い方が正解です。
参考までに…
・言う → 敬語「おっしゃる」 謙譲語「申す」
・食べる → 敬語「召しあがる」 謙譲語「いただく」
・する → 敬語「なさる」 謙譲語「いたす」
同じ動詞でも、敬語と謙譲語では言い方が大きく異なりますよね。
対等の関係であれば敬語も謙譲語も不要ですが、この関係を崩すことで違いを理解することができます。
相手を上げるのが「敬語」で自分を下げるのが「謙譲語」、これがポイントです。
対等の立場から相手を上げても自分を下げても対象者のほうが上に立っており、敬意を表すことができます。
そのため、謙譲語も敬語の一種と言えるのです。
以上のように、2つの違いをきちんと理解すれば間違いを防げます。
なんでもかんでも丁寧に言えばよい、というわけではありません。
基本的な間違いをすると、稚拙な印象を受け、あなた自身の信用を失ってしまうこともあります。
敬語・謙譲語を正しく使うことはビジネスシーンでも大変重要になってくるため、自分の敬語に不安があるかたは、これを機に知識をつけてみてはいかがでしょうか。
読みやすい文章を書くには?
「文章を書こう」と意識をすると、つい文字数を稼ごうとしたり、回りくどい言い方をしてしまい、何が言いたいのかわかりにくくなりがちです。
どうしたら、スッキリとした読みやすい文章が書けるようになるのでしょうか。
今回は、その方法について説明します。
重ね言葉はNG
同じ意味の語句を並べることを「重ね言葉」と言います。
「未だ未完成」「お体ご自愛ください」という言い方をしている人も多いのではないでしょうか。
これ、実は「重ね言葉」なのです。
「未だ」は漢字を見ればわかるように、「未」という字が「終わらない」「まだその時がこない」を表しています。
これに「未完成」を合わせてしまうと「完成していない」という意味が重複してしまうので、間違いです。
また、「自愛」には「自身を大切にする」「自分の健康状態に気をつける」の意味があり、「自分の体」が重なっています。
この2つの例、私も目上のかたへのメールでよく使用してしまい、指摘を受けました。
上記のように、「重ね言葉」を使うことで自分の知識不足が明らかになってしまうため、要注意です。
それぞれの言葉の正しい意味を知る必要がありますね。
重複表現を避ける
先ほどの「重ね言葉」と類似していますが、似たような表現を繰り返すことも文章を読みにくくさせる原因です。
「レポートは簡潔でシンプルに書きましょう」「手をきれいに清潔に洗いましょう」
この例文の「簡潔」と「シンプル」、「きれいに」と「清潔に」は同じ意味です。
強調したい事項(思い)があると、つい似たような表現を使いたくなる傾向があるので気をつけましょう。
共通の動詞はまとめてスッキリさせる
共通の動詞を繰り返すと、回りくどく、長い文章になるので、なるべくまとめるようにしましょう。
例えば、「彼はジャズも踊るし、ブレイクダンスも踊るし、ロックダンスも踊る」
これは「踊る」という共通の動詞がすべてに使われいるため、とてもくどい文章になっています。
そのため、「彼はジャズも、ブレイクダンスも、ロックダンスも踊る」と、一つの動詞で書くとスッキリします。
以上の3点を気をつけることで文章がスッキリし、読み手にも伝わりやすくなるでしょう。
まだ私も勉強中なのですが、文章を書けば書くほど、日本語は難しいなと痛感しています。
意識して気をつけることでだんだんと正しい言葉遣い、わかりやすい文章が書けるようになっていくと思うので、がんばります。
みなさんもぜひ、参考にしてみてください。
文章の書き方 〜読点編〜
最近、私はWebライターという仕事を始めました。
未経験の仕事なので、いまは文章の書き方を勉強中です。
そこで学んだことを書きたいと思います。
文章力をあげたいかた、ライター業に興味のあるかたの役に立てたら嬉しいです。
今回は読点の打ち方について説明します。
私は今まで読点を自分の感覚だけで打っていました。
文章が長くなってきたり、バランスを見て適当に使っていましたが、実は読点の打ち方にはルールがあったのです。
読点の打ち方のルールはとても重要
ルール通りに読点を打つことによって文章の正確性が増し、わかりやすくなることで間違った読み方、捉え方をされなくなるからです。
読点の役割とは
読点は文章の内容の理解をスムーズにさせます。
関係の深い語句はまとめ、関係の浅い語句は分けるという役割と持っていることで、文章の意味を正確に伝えることができます。
読点の使い方の例
「あの人は勉強は得意だが、運動は苦手だ」
これは「得意」というプラス面と「苦手」というマイナス面の反対の言葉を並べているため、正しい使い方になります。
「あの人は」の後に読点を打つよりも、「が」などの逆接の助詞のあとの方が言葉の意味がより際立ちます。
ちなみに接続助詞「が」は逆説の意味を表したいときのみに用いるのがおすすめです。
「今日は電車が遅れていたので、学校に遅刻してしまった」
原因(~ので)・理由(~であるため)・条件(~すると)などを表す説のあとに打つと、後半の事実がわかりすくなります。
「ここで、はきものを脱いでください」
もし読点を打たず、「ここではきものを脱いでください」と書いてあれば、「はきもの」を脱ぐのか「きもの」を脱ぐのかわからず、読んでいる人を混乱させてしまいます。
以上のように、読点には文章の意味を明確にし、内容の誤解を防ぐ重要な役割があります。
ルールに沿ってきちんと読点を打つことでとても読みやすい文章を作成することができるのです。
ぜひみなさんも試してみてください。
私もこれからは読点を正しく使うことを意識して、文章を書いていきたいと思います。